円高メリットを生かす経営を

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[E:typhoon]2009年度わが国貿易収支、経常収支の見通しについて
社団法人 日本貿易会 2008年12月5日発表
http://www.jftc.or.jp/research/index2.html



1. 商品別貿易の見通し(通関ベース)
[E:appli02] 2008 年度 ~ 輸入は年度上半期の資源・エネルギー高で過去最高
輸出総額は前年度比2.3%減の83 兆1,220 億円と見込まれる。輸出数量は、米欧向けを中心とした自動車・電算機類等の不調で同0.2%減と01 年度以来の減少となる見込みである。輸出価格は円高による円建て価格低下を主因に同2.1%低下するとみている。
輸入総額は前年度比2.7%増の76 兆9,430 億円と見込む。これはエネルギー・金属資源・穀物など一次産品価格が前年度比で大幅に上昇し、輸入価格が同4.2%高と上昇することによる。ただし、国内需要の伸び悩みから輸入数量は同1.4%減と07 年度に続き減少する見込みである。
[E:appli02] 2009 年度 ~ 輸出はさらに減少、輸入は価格下落で大幅減
輸出総額は77 兆5,600 億円で前年度比6.7%減と予想される。輸出数量は、世界経済の大幅減速の影響により伸び率が08 年度を大幅に下回る同4.1%減となり、輸出価格も円高の影響を受け同2.7%低下するだろう。
輸入総額は、エネルギー・金属資源・食料の価格の大幅下落と円高進行の影響で輸入価格が大きく下がることにより、前年度比17.0%減の63 兆8,980 億円と3 年ぶりの低水準となることが予想される。輸入数量も国内需要の低迷により同2.7%減と3 年連続の減少となるだろう。
2. 経常収支の見通し
[E:appli02] 2008 年度 ~ 輸出減・輸入増により経常収支黒字は7 年ぶりに縮小
経常収支黒字は、20 兆4,300 億円と7 年ぶりに黒字幅を縮小する見込みである。
貿易収支黒字は、輸出金額が減少に転じる中で、輸入金額が増加することから、前年度比3 兆7,760 億円減の7 兆9,100 億円となる見込みである。また、所得収支黒字は、海外金利の低下と円高による円ベース受け取り金額の減少により、07 年度比で9,240 億円減の15 兆8,300 億円となる見込みである。一方、サービス収支の赤字は、輸送収支や旅行収支の赤字幅縮小により、1 兆9,900 億円と07 年度から縮小する見込みである。
[E:appli02] 2009 年度 ~ 経常収支黒字は輸入金額の大幅減を背景に過去最高の27兆円に
経常収支黒字は26 兆9,800 億円となり、08 年度の水準から6 兆円以上の増加となる見通しである。これは、輸出が減少するものの、輸入がエネルギー・金属資源・食料価格の下落で輸出の減少幅を大幅に上回る減少となることによる。一方、サービス収支赤字は、円高による旅行収支赤字の拡大等の影響により赤字が小幅拡大する見通し。所得収支は、海外金利低下と円高にともなう受け取りの減少により黒字幅がやや縮小すると予想している。



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GDP(Y) = 消費(C) + 政府支出(G) + 投資(I) + 純輸出(X-M)

上の日本貿易会の計算数値が違ってくるかもしれない。予想以上に輸出が後退するかもしれない。しかし、輸入金額の減少も相当進むだろう。つまり、その頃、全世界で唯一通貨高が現実となっている国であります。その事を、これからの経済成長に活かさない手はありません。



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このところ、裏の話では日銀の本格介入が噂されています。しかし、この介入が一時的には功を奏しても、逆にこの事が始まると第二のドル崩壊の入り口に入っていくのです。ディラーにとって何が良いのかと言えば流動性の確保なのです。それがなければ、利益を出そうが損失を出そうが危ない。その様な意味でも日銀介入は新規買い手であるのは事実。



 この事を考えても、米国ビッグ3の支援の流れでも、ドル態勢の危うさが徐々に顕在化されます。その中で、経営が、円高困った困ったと言っているだけでは、経営者ではありません。最初に書いたように、マクロでは円高の恩恵もある訳です。当然、輸出企業であっても大なり小なりある筈です。俺の会社は完全な内需企業だと言っても、直接的ではなくともある筈です。



 今までは、若干意図もあり、駄目だ駄目だと言って来ました。時折、他人事の様に言うなと怒られた事もありました。でも、駄目な事は判っていますから止めませんでした。来年もこの流れは更に悪化して続くでしょう。しかし、これからは底探しなのです。これからの底探しの時期が、将来の企業のあり方にとって一番大事なのです。バブル後我々はこの事を経験しました。今回はその時より厳しいかも知れません。あの時、世の中は何をしたか、売り上げ後退で、リストラに走る。そのリストラも大手ほど、安易なリストラに頼った。その事から今残っている社員が、どうなっているかは皆さんもご存知の通り。上から下までが自分を守る事のみ。本来は正しいことではありますが、この合成の誤謬によって、会社や世の中がどうなったか…。



 同じ過ちを今、繰り返しかかってます。勿論、リストラが悪いのではありません。しかし、安易なリストラがどのようになるかは判ってます。個々の会社が社会の包摂性を担保できるわけはありません。しかし、会社内における包摂性については何かができるかも知れません。しかし、それを守る為には、知恵と努力が必要です。安易なリストラの流れで、お前のせいだ合戦になれば、そんな社会は更に崩れていくでしょう。



ワークシェアリング



Q:

過度に養護されている正社員と冷遇されているパートに二極化しています。ワークシェアリングを考えるうえで、両者をもう少し真ん中に寄せていくことが必要ですが、パート労働者の賃金を上げるのか、正社員の賃金を下げるのか、現実的なやり方はどちらでしょうか。
 
A:

両方を変えるべきです。正社員の給与体系を変え、パートの雇用条件も改善すべきです。難しい試験を受けて入社した正社員と、1~2回の面接で入ったパートが同じではおかしいという議論がありますが、本当に区別する必要があるのか、労働組合も変わるべきです。


オランダのワークシェアリング(ワッセナー合意)
http://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2005/2005honbun/html/H3222000.html



雇用をスイッチ・オン・オフでやってきたアメリカの断末魔をみれば、日本はどの道を選ぶかが判るのだろう。勿論、オランダモデル(ポルダー・モデル)が完璧なものでもなんでもない。
残念ながら、一か八かという政策は取れない。当然、6と言う線になる。できるだけ合理的なパートタイム…。将来の人口減の際には、子供を生んだ後の奥さんだって、働いて欲しいという時期はもうすぐ来るだろう。その時に、今のパートタイムではなく、もう少し働きたいという時も、今のままじゃ嫌だなあと言う事になる筈です。



 




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